薄煕来氏事件が拡大、周永康氏への内部調査が開始か

【大紀元日本4月19日】中国国外の情報サイト「明鏡ネット」は17日、北京の政府関係者の情報として、中央政治局はこのほど2日間の極秘会議を開き、周永康中央政治局常務委員への内部調査と、今秋に開催予定の党第18回代表大会の延期を決定したという。

また、同じく海外の中国語情報サイト「博訊ネット」は、軍部からの情報として、周永康氏への正式な調査が近く行われると報じた。

これまで、ネットでは内部情報として、江沢民派の重鎮である周永康氏は薄氏が企んでいた政変計画に関与しているとの噂が絶えない。

一方、渦中の人物である周永康氏は17日、北京で開催した司法部のテレビ電話会議で姿を見せた。また、同氏は会見で、全国の司法関係者に対して、「全体の局面を考慮し、大勢に従う」、「胡錦濤総書記が率いる党中央と一貫して高度な一致を保つ」との談話を発表した。

「このパフォーマンスは、周永康氏自ら失脚の噂を否定するためだ」と指摘されている。

英BBC中国語版は中国問題専門家の話として、「公の場に姿を見せても、同氏への調査が行われていないと断定できない」と評した。

周氏の盟友で、同じく江沢民派の中心メンバーである重慶市の元トップの薄煕来氏も解任の前日に全人代の閉会式に姿を見せた。その翌日に解任が突然公表された。

またロイター通信も11日、次期指導部の人事を決める今秋の党大会の延期について、情報筋の話として報道していた。その理由について「政権不安を回避するため、指導部交代期間を短縮させるため」としている。中国では、党大会で新指導部の人事が決まり、2013年3月の全人代で正式に発足する。

 (翻訳編集・叶子)
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