四川で警察と市民が衝突、1万人以上が参加

【大紀元日本6月13日】四川省巴中市で8日、警察官による暴力事件が発端で、市民1万人と警官隊との衝突事件が起きた。衝突は深夜1時まで続き、多数の負傷者が出た。ラジオ・フリー・アジアが報じた。

8日夜、自転車に乗った男性を交通違反の疑いで警察官が職務質問し、その後、男性は暴行を受けた。警察官は男性を連行しようとしたが、その場に居合わせた市民に阻止され、衝突が起きた。現場の秩序維持のため1000人規模の警官隊と公安が出動したが、横暴な態度に市民の怒りが爆発。パトカーや警察官・公安の部隊に向け、石やペットボトルを投げるなど、一時現場は騒然とした。

目撃者によると、現場には1万人以上の市民が集まったという。

巴中市公安局は9日、公式サイトで事件の経緯を説明する文章を掲載した。それによると警察官は交通違反をしたとみられる男性を取り調べるため、連行するつもりだった。男性に暴力をふるったのは警察業務をサポートする職員で、正規の警察官ではない。同職員は、すでに解雇処分とした。警察官に対しても責任を追及するという。

地元住民によると、警察官の不法な取り締りに市民は長期にわたって不満を募らせている。今回の事件は単なる引き金に過ぎないという。

(翻訳編集・佐渡 道世)
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