残留農薬は怖くない 農業部幹部の発言に市民が反発=中国

【大紀元日本6月13日】中国農業部栽培業管理局副局長の周普国氏は最近、「野菜の残留農薬は怖くない、安心して食べていい」と発言し、話題となり市民からの批判が集まった。

共産党機関紙・人民日報によると、周氏は「農薬の残留率は年々減少しており、10年前には50%のもの野菜が基準値を超えていたが、現在は10%までに減少した」と強調したという。

しかし、近年各地から基準値を超えた残留農薬が相次ぎ検出されている。

2008年12月及び2009年2月、国際環境NGOのグリーンピースは北京、上海及び広州の複数大型スーパーで購入した食品から、50種類の残留農薬を検出した。さらに、9品目から世界保健機構(WHO)が定めた毒性の強い農薬や発がん性成分を検出した。

また、今年4月にはグリーンピースから中国の茶葉18品目のうち、12品目から禁止されている殺虫剤成分のメソミル、エンドスルファン、フェンバレレート等が検出されたとの報告があったばかりだ。

ネットユーザから、「怖くないなら、なぜ幹部には特別栽培された野菜が提供されているのか。一般市民は医療保健さえ受けられない、農薬は怖いよ」、「市民の食べ物は即死しなければ、問題ない」、「恥知らずの新聞」など強い批判を集めた。

(翻訳編集・余靜)
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