中国、薬剤耐性肺結核が氾濫

【大紀元日本6月15日】このほど、中国衛生当局が全国的に行った肺結核患者に対する調査によると、現在100万人いる結核患者の中で少なくとも11万人がイソニアシド(Isoniazid)、リファピン(Rifampin)などの治療薬に耐薬性を持つ薬剤耐性結核であることが明らかになった。

全米公共ラジオによると、さらに8200人の患者が広範囲薬剤耐性(XDR-TB)結核(少なくともイソニアジド、リファンピン、オフロキサシン、カナマイシンに耐性をもつ結核と定義)であることが判明した。

多くの薬剤耐性結核は患者間で相互に伝染しているものだ。このため、薬剤耐性結核はすでに中国で広く伝わっており、感染源は一人の患者から来るのではない。

米マサチューセッツ内科外科学会によって発行されているニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載された中国疾病予防控制センターの文章では、「中国の多剤耐性結核患者は世界同患者総数の4分の一を占めている」と報告されている。

米ジョンズ・ホプキンス大学リチャード・チェイソン教授とエリックNuermberger氏は、病院での不十分な検査と治療が原因で、それが感染の拡大につながったとしている。

中国政府・衛生部は2011年3月の「全国第5回結核流行病学現場調査結果」では、活動性結核患者が500万人以上、保菌者(潜住性結核感染者)全体では5億人(総人口の45%)いると発表している。

(翻訳編集・市村)

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