民主活動家の不審死事件、当局が再調査を約束も誠意が疑われる
【大紀元日本6月18日】湖南省在住の民主活動家・李旺陽さん(享年61歳)の不審死をめぐって、香港で真相究明を求める抗議運動が勃発する中、現地当局は急遽、調査を行うと発表した。一方、当局の対応は7月1日に行われる香港返還記念式典前に事態の沈静化を図りたいとの思惑があるとして、疑問視する声が上がっている。同式典には胡錦濤主席が出席する予定。
1989年6月4日の学生による民主運動「天安門事件」に参加したため、国家政権転覆の罪で延べ21年間投獄された李さんは6日、入院先の病院で急死した。警察当局は自殺と判断し、9日に遺族の反対を押し切って遺体を火葬した。しかし、厳しい監視下に置かれ、目も耳も不自由な李さんの死に不審点が多く、遺族らは当局が暗殺の証拠を隠滅するため、火葬を急いだと主張している。
翌日の10日、香港で2.5万人の抗議デモが行われ、中国当局に李さんの死因の究明を求めた。世界各メディアも事件を取り上げるなど、世論が高まっている。
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