ロシア軍事大学教授2人、中国のスパイとして12年以上の懲役刑

【大紀元日本6月22日】ロシア裁判所は20日、次世代型核ミサイルの機密情報を中国当局に漏えいしたとして、2人の大学教授にそれぞれ12年と12年半の懲役刑を言い渡した。

このたび刑が確定したエフゲニー・アファナシエフ(Yevgeny Afanasyev)被告とスヴャトスラフ・ボブィシェフ(Svyatoslav Bobyshev)被告の2人はサンクトペテルブルグ市の国立軍事と機械技術大学の教授。

ロシア当局によると、彼らは2009年、中国出張を計らって軍事諜報機関に機密資料を渡して金銭を受け取っていたという。これらの資料は最近、ロシア側が開発に成功した潜水艦弾道ミサイル「ブラバ」にも関連している。

2人は2010年3月に逮捕された。2011年、当時のプーチン首相が訪中する約1週間前、ロシア連邦保安院は2人をスパイ容疑で拘留したと発表した。

ロシアの軍事専門家は、中国はロシアから多くの武器を購入してはいないが、ステルス戦闘機を含むロシアの機密情報を何らかの形で入手し、コピーしていると非難している。

ロシア国営メディアによると、2人の教授側の弁護士は、上訴する予定だという。

(翻訳編集・叶子)
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