「パフォーマンスか節約か」ロック米国大使、控えめ家族旅行が中国ネットで騒がれる

【大紀元日本6月30日】23日、広西チワン族自治区の有名観光地・桂林市を一般客に交じって観光中の米国駐中国大使ゲイリー・ロック氏と家族の様子が目撃され、ネットで話題になった。 「パフォーマンス? それとも節約?貸切船もなければ、大勢の警備もいない、交通規制もない。一国の大使なのに、あなたの羽振りはわが村長にも及ばない。もしかして公費の節約か。幸い、このことは『北京日報』に知られていない。(知られれば)また、『わが国の政局を転覆させるためのパフォーマンスだ』なんて批判されるぞ」(新浪ネットのミニ・ブログ)。

この辛辣なコメントには中国汚職幹部らを非難する意味がある。中国市民の本音があふれるネットには、傲慢な権力者たちの態度をあきれ、皮肉るコメントがあふれている。休暇であろうが仕事であろうが政府高官の何かしら行動は大げさに見せ、国営メディアが大々的に報じたりするのが常だ。しかし、このたびのロック米国駐中国大使の家族旅行については、権力者に対する皮肉には変わらないものの、非難の矛先は自国の汚職幹部に向けられている。

観光船の中で、観光客とあいさつを交わす同米国大使夫婦(ネット写真)

「ロック大使は米国商務長官を務めていた。中国では部長(大臣)クラスの大使。中国では部長が出回るとき、副部長が付き添い、パトカーが先導し、威風堂々で国の威厳を存分に現す。夜は極楽三昧。しかし米国大使、控えめを装って、旅行ツアーに参加するなんて、悪意に満ちている! 中国幹部の贅沢三昧、歌や酒、美女に囲まれる社会主義の慣例を転覆させようとしている」

「ロック大使よ。状況をよく見極めなさい。賄賂や贅沢三昧で酒と女に浸れるのが中国で唯一生きる道なんだから。お役人の面子を傷つけるのは止めて。早く箸を取り、一緒に高級クラブを飲み歩きましょう」

「外交部よ、『環球時報』よ、早くなんとかして。もう米国と外交関係を絶つしかない。そうすれば彼らの(地味な家族旅行という)パフォーマンスを止めることができる。わが役人のルールを破させる訳にはいかないぞ」

駱家輝氏は中国系米国人3世。昨年8月に米国駐中国大使に就任した。赴任当初、エコノミークラスで中国に到着、トランクを自分で引く一家の姿がネットで公開されて、中国社会で強い反響をよんだ。一般国民の間では汚職幹部の贅沢ぶりに比べられて、高く評価されている。それに対して、中国当局の国営メディアは「ただのパフォーマンスに過ぎない」と批判していた。 

 (翻訳編集・叶子)
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