中国人の作ったアンゴラの巨大ゴーストタウン

【大紀元日本7月6日】アンゴラの首都ルアンダから約29キロ離れた場所に、中国投資による大型衛星都市がある。750棟の8階建て高級アパート、十数の学校、100を超える店舗。2800戸が売り出され、そのうちわずか220戸が売却されたと発表されたが、実際、その戸数の住民が移り住んだかどうかが疑わしいほど不気味な静けさが漂っているという。

中国国営国際信託投資公司が約3年をかけ、35億ドルを投じて建設した衛星都市「キランバ新都市(Nova Cidade de Kilamba) 」が発表された。中国国営新華社通信は4日、これについて華やかに報道した。

「中国人が建設した新しい都市が誕生した。数百万人がスラム街に住み、粉じんと混乱にまみれる首都ルアンダと異なり、『戦後復興の宝石』と題されたこの都市で、新しいライフスタイルを人々は楽しむことが出来る」

また中国社会科学院アフリカ研究者のインタビューとして「橋や道路を含め、中国は住宅とインフラを提供した。すべてのアフリカの人々にとって有益で、またアフリカの経済成長ベースに適ったもの」だという。

この自己賛美的な記事は、2日に報じられた英BBCの現地取材報道に反論するために作られたものと見られている。BBCは、この巨大で高級さが売りの「キランバ新都市」は、人々が移り住むにはあまりに遠く、非常に高価であるため「ゴーストタウン化している」と報じた。

BBC記者によると、都市は「不気味なほど静か。すべての声が新しいコンクリートと道路に反響するようだ。少しの車も人もいない。立ち並ぶアパートの窓は閉じられ、バルコニーはからっぽだ。店舗はあるが、実際には運営しておらず、都市の入り口近くにある大型スーパーマーケット以外、食べ物を買う場所もない」

部屋はだいたい12万ドル~20万ドルで販売されている。アンゴラ人の3分の2は一日につき2ドル未満で生活している。下記ビデオはキランバ新都市を訪れた市民によるビデオ。

(翻訳編集・佐渡 道世)
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