ネット映画も検閲、「食べるものより見るもの」と市民が批判

【大紀元日本7月11日】中国当局は9日、インターネットで配信されているミニ映画(短期間、低予算で制作された短編映画)やネットドラマを規制する方針を打ち出した。今後検閲に合格した映画・ドラマのみが配信されることになる。同方針が発表された後、市民から批判の声が上がっている。英BBCが報じた。

当局は、同方針の制定について、近年、低俗なインターネット映画が氾濫し、一部のネットユーザから青少年の健全育成に悪影響を与えかねないと改善要望が出されているため、今回の規制強化に乗り出したと説明している。

また、違反者に対して、配信資格剥奪などの措置を講じるとしている。

ミニ映画はそもそも、無名な俳優や監督が手軽に自己表現する、いわゆる「市民芸術」の一種で、見やすくてストーリ性があるため、若者を中心に支持を集めている。

今回の規制強化について、芸術の活性化を損なう恐れがあると危惧する声が出ている。

さらに、ネットユーザから、規制は当局の政治的目的だとし、低俗映画の排除は見せかけに過ぎないと指摘した。

一部のユーザは、後を絶たない食品安全問題を持ち出し、「政府は市民が何を食べているのかに全く関心がない。何を見たのかをばかり気にしている」、「食品安全とネット映画の主管部門を取り替えればいいのに」という皮肉なコメントが寄せられている。

(翻訳編集・余靜)
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