紹興酒の町で汚染が進む

【大紀元日本8月16日】山紫水明の郷と紹興酒の産地として有名な浙江省紹興市は近年、化学工業の発展に伴い、市内を流れる河川が深刻に汚染されている。多くの河川は黒く変色し刺激臭を放ち、魚類が絶滅し鳥類も激減している。

10日、同市の管轄下にある紹興県の浜海旺角工業区の住民・潘さんは本紙に対して、「工業区に印刷染色工場や化学工場が多く、大気中は常に悪臭が漂っている」と話した。また、住民の高さんは、工場から河川への廃水の垂れ流しはすでに十数年間続いていると証言した。

河川が徐々に黒くなり、悪臭が漂い、ゴミがたくさん現れたのが2006年からだと同区住民の王さんは話した。これら汚染された川は紹興市の他の地区へと範囲が拡大しているという。

黒ずむ紹興の河(ネット写真)

王さんは、「ガン患者、肺の病気、婦人病などが増えており、以前は病院で並ぶことはなかったが、今は1時間以上待たなければならない。ここでもっとも儲かっているのは病院だ」と皮肉った。

紹興市は、2011年の全国都市空気汚染度ランキングで26位にランクインしている。

中国環境保護部の鄒涛氏はラジオ自由アジア(RFA)に対して、「企業が法律を守らないことが多い上、地方の腐敗と当局の関心度の低さも汚染を深刻にしている。そのため、住民らの生存にまで深刻な影響が出てきたときに初めて、当局が対策に取組み始めるのだ」と指摘した。

(翻訳編集・余靜)
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