<赤龍解体記>(79)中共18大開会のカウントダウン開始

【大紀元日本8月20日】8月17日、半月ほど姿を見せなかった胡錦濤、温家宝をはじめとした中共の9名の常務委員たちがそろって姿を現し、ロンドン五輪に参加した選手たちと会見した。この動きは、18大の人事が最大の議題とされた北戴河会議も終わり、18大開会のカウントダウンが始まったと思われる。

上記の動きに伴って、中共のメディアも18大開会の宣伝を始めた。中共の機関紙「人民日報」は続けて特別号を出し、16大以降の各省の発展状況を逐一紹介している。他の中央級の新聞「解放軍報」「光明日報」「経済日報」も「人民日報」同様、8月1日から18大の特別号を出している。5年前の17大の宣伝と比べれば、時間的にかなり繰り上げた報道ぶりである。

中共の機関誌「求是」の最新号も、署名「秋石」(「求是」と同音であり、中共中央の執筆チームのペンネームと思われる)の論説「先進国を追い越せるのが次第に現実化」を掲載し、胡錦濤が7月23日に行った省部級幹部会議での講話を絶賛した。この論説は中共18大の政治路線の調子を決めたものと思われる。

また、近日、北京当局は18大の代表選挙に関する情報および大会参加の候補者リストを史上初めて公表した。

これら一連の動向から判断すれば、中共18大の開会はそう遠くないと思われる。

「北京日報」の報道によると、18大開会中の北京治安維持の任務に当たる北京市公安局は15日、18大安全保障指揮センターの立ち上げ儀式を行い、傅政華公安局長が18大安保の関連任務について説明したうえ、任務配置を行った。

一方、胡錦濤国家主席が7月23日の中共省部級幹部会議で、中共が「未曾有な危機に直面している」ときわめて厳しい口調で強調した講話は国内外から注目されている。

この講話を発表した2日前の7月21日、北京史上最大とされる豪雨により、中国政府、中共本部や要人の官邸が有る中南海も広く浸水した。8月には、中共指導部が秘密会議を行った北戴河が台風の襲撃を受け、「中国(中国の地図はニワトリの形)の喉」と言われる秦皇島市一帯が浸水した。天人合一の思想をもつ中国人たちは一連の災害で、たしかに胡錦濤が言及したように、中共はもはや未曾有な危機に直面している、などと揶揄している。

(翻訳編集・呈工)
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