<赤龍解体記>(80)完全武装の正規部隊「18大防衛」を担任、外国人入国を抑える

【大紀元日本8月27日】北戴河会議閉会後、18大常務委員会入りとされる候補者リストがネット上で大々的に伝えられた。一方、「18大防衛」と呼ばれる安保システムも起動した。近日、完全武装の正規軍38軍団の軍人が北京南駅で陳情のために上京した退役軍人などを阻むなど、北京は物々しい雰囲気に覆われている。

外国メディアによると、今月から在外中国公館は、外国人の中国旅行ビザなどの許可を一段と厳しくしているという。報道によると中国側からの招請状や招請人の詳細情報や滞在地・滞在期間についての詳細なスケジュールなど、多々詳細情報の提示を求めている。これについて専門家は、ビザ審査が厳しくなったことで入国する外国人数が減少し、観光産業にマイナス影響を与えると話している。

最新の情報によると、中共18大は例年通り10月に北京で開会される。史上にかつてなかった非常時期なだけに、中共は史上最高レベルの安保措置を取っている。

伝えられる消息筋の話によると、8月20日、約800名の38軍団の軍人が完全装備で北京南駅を封鎖、地方から北京にやってきた退役軍人などの陳情活動を阻んだという。銃を手にした軍人たちが駅利用客などに対して荷物検査を実施し、駅全体が非常に混乱していたという。

検査任務を担ったのは38軍団の軍人たちであり、地元の警察たちは軍の任務に協力した。警察官と軍人の数を合わせると、少なくとも1000人以上の規模だという。

この38軍団は、北京軍区に所属する甲級の機械化精鋭部隊であり、機動性に優れ、中共中央を保護する専属部隊とも言われる。天安門事件の際、この38軍が先頭に立ち北京入りを強行した。

今、北京の街頭では「18大の防衛戦で勝利しなければならない」と書かれた横断幕をよく見かける。一方、国民たちはその光景を不思議に思い、それらの横断幕を取り囲んで議論する。「防衛戦と言っているが、敵というものは誰だ? 敵はどこにいる?」。

8月22日、北京に隣接する山西省太原市で、103隊の巡査分隊による連合防衛活動開始儀式が盛大に行われた。警察は条規の装備のみならず、戦車やロケット砲を出しており、まさに戦闘状態に臨んでいる態勢であった。また北京からはるか離れたチベット、新疆などもそれぞれ安保のレベルを切り上げている。

ある北京の住民が大紀元に次のようにコメントした。「以前までは、中共の重要会議開催の際に、『祝賀する』と言っていたが、今は『保障する』『防衛する』などへと切り替えられた。中共は『何か』を非常に警戒していることが伺え、まるで中共の崩壊を恐れているようだ。今、中共18大を守るというのは、中共の一番重要な任務とされているが、これは中共の未来が長くない兆候だろう」。

 (翻訳編集・呈工)
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