薄氏元腹心が国外逃亡などで起訴される 次は薄氏か

起訴された王立軍:左、谷開来に殺害されたヘイウッド氏、薄煕来氏(大紀元)

【大紀元日本9月6日】今年2月に米国総領事館に逃げ込んだ重慶市元公安局トップの王立軍・元副市長は、枉法徇私・国を裏切り国外逃亡・職権濫用・収賄と4つの容疑で起訴された。国営新華社通信が5日、配信した。

検察当局の起訴状は、王被告は重慶市副市長と公安局トップとして、同市元トップ薄煕来氏の妻・谷開来死刑囚の英国人殺害容疑を知りながら、背任して追究せず、枉法徇私罪に当たる▼公務時間に職務を離れ、米総領事館に逃げ込み、国を裏切り国外逃亡の罪に当たる▼許可なし或いは許可書類を偽造して技術捜査(電話の盗聴やネットの監視、隠し撮りなど)を行い、職権乱用罪に当たる▼巨額の賄賂を受け取った上、便宜を図り、収賄罪に当たる、としている。

王・元副市長が問われた職権乱用罪などは、彼の直上司である薄氏もかかわった可能性が大きい。王被告への起訴は薄氏に対する刑事告訴にもつながると政治評論家の李偉東氏は次のように指摘した。「薄の腹心中の腹心の王がこれほどの罪を犯していながら、薄が完全に無実であることはだれ一人として信じないだろう」

秋に開かれる共産党大会を目前にして、薄氏元側近へのメス入れは、最高指導部の「障碍一掃」の一環であると中国著名ジャーナリスト李大同氏はコメントしている。

なお、王被告に対する起訴は四川省成都市中級人民法院(地裁)が受理しており、審理の日程はまだ決まっていないという。

(翻訳・叶子、編集・張凛音)
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