患者の体内にメス破片残す 病院「逆ギレ」医の倫理どこへ

【大紀元日本9月14日】中国の医療現場においては、昨今さまざまな問題が取りざたされているが、中でも医療関係者の倫理の欠落が顕著な問題になっている。

そのような中、大学付属病院で行われた開腹手術の際に、破損したメスの破片を患者の体内に残したまま手術を終了するという医療事故が起きた。メスの破片は見つからず、まだ患者の体内に。抗議する患者側に対して病院側は、誠意を示すどころか、「何十万元もする高価なメスをだめにされて、こっちこそ大損だ」と暴言を吐く逆ギレ状態。このことが伝えられて以来、インターネット上には、医の倫理を失った中国の医療の現状を批判するコメントが相次いでいる。

8月17日の昼ごろ、患者の楊さん(女性)は中国河北省保定市にある河北大学付属病院の手術室に入った。予定終了時間の3時ごろ、部屋の外にいた楊さんの夫が執刀医(女医)に呼ばれた。執刀医は夫に「手術後に用具を洗浄していたところ、使用したメスの一部が破損していたのを発見した」と告げた。その言葉は、メスの破片が楊さんの体内に残っていることを意味していた。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。