四川省、1万人が暴動  「きっかけがあれば市民は立ち上がる」

17日午後、警察3人の暴力を受け、市民1人死亡。怒った民衆が1万人も集まり、事件究明を求めた。警察は催涙弾で民衆を追い払った(ネット写真)

【大紀元日本10月19日】四川省瀘州市内で17日、トラック運転手(58)が警察関係者の暴行で死亡したのを発端に、1万人参加の暴動が起きた。地元政府の発表によると、暴動で警察車両7台が破壊されたという。

地元当局は翌日の記者会見で、警察関係者の暴行を否定し、死因は心不全だと発表した。「交通整理に従わない運転手が警察関係者と小競り合いを起こした。その最中、運転手は体調不良を訴え、所持した薬を服用したあと、救急車で運ばれたが、間もなく死亡した」と事件の経緯を説明した。

人民日報傘下の環球日報も公式ミニブログで「暴行はでたらめ」だと否定している。

一方、市民らはミニブログで、「混雑した自由市場で、トラックを徐行運転していて警察関係者に触れたため、罰金の支払いを命じられた。双方が口論となり、3人の警察関係者は運転手に殴る蹴るの暴行を加え、間もなく運転手は死亡した」と当局と全く違う説明を書き込んだ。

警察関係者は事件後、現場から逃走し、放置された遺体の写真がミニブログに掲載されている。

1万人が参加した暴動現場に居たという経済観察報の劉向南記者は「市民は理性的だった。警察車両以外のものは一切破壊していないからだ。ただ加害者を厳罰にすることを求めているだけだ」と自身のミニブログに書き込んだ。

著名学者の呉祚来氏は、「社会の腐敗や不公平への不満を抱く人々は、きっかけがあればすぐに立ち上がるのだ」と不満が山積する現状に警鐘を鳴らした。

(翻訳編集・余靜)

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