中国人観光客1500人が熊本に 日中関係が緩和か

【大紀元日本10月23日】尖閣諸島国有化をめぐり、中国人旅行団体のキャンセルが相次ぐ中で、20日、上海からの花火ツアー参加者1500人を乗せたクルーズ船が熊本県八代港に到着した。団体旅行者の来日は緊張が高まる日中関係の緩和を示すものだと専門家は見ており、中国は共産党大会の開催を控え、国内外の環境づくりを急いでいるものと見られる。

今回の旅行は、昨年8月、熊本県南部の都市が上海を訪問した際、八代市の市長などが「やつしろ全国花火競技大会」をPRしたことがきっかけで実現したもの。尖閣諸島問題が発生した後も、団体は訪日を強く希望したため、実施にこぎ着けたという。

香港紙・明報は、北京大学の梁雲祥教授のコメントとして、1500人の観光団の訪日は「日中関係の緩和の可能性を示した」と指摘。教授はさらに、中国は共産党大会を控え、国内外で平和と安定な環境を維持する必要があり、それに合わせて、日中双方は民間レベルから関係修復に着手しているとの見解を示した。

一方、緊張した日中関係の調停やアジア太平洋の安全保障情勢についての話し合いで22日に来日したアーミテージ元米国務副長官は、野田総理や玄葉一郎外相などとの会談後、23日に中国に飛び立っている。

(翻訳編集・余靜)
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