チベット人焼身自殺 一週間で7人 共産党大会前の訴えか

26日、甘粛省夏河県で焼身自殺したラモ・ツェテンさん。右は夫人(Citizen Journalist/VOA)

【大紀元日本10月30日】独立人権団体フリーチベットが27日発表したプレスリリースによると、先週一週間で7人のチベット人が中国のチベット政策に抗議し焼身自殺を図った。米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が伝えた。

英国ロンドンに本部を置く人権団体フリーチベットによると、25日午後4時ごろ、ラサ北部のナクチュ地区で、親戚関係にあるツェボさん(20)とテンジンさん(25)が「チベット独立」「ダライラマのチベット帰還」「チベット人団結」などのスローガンを叫びながら焼身自殺を図った。

ツェボさんは病院への搬送中に死亡、テンジンさんは政府職員に連れ去られ行方不明となっている。

先週はここ数年における焼身自殺発生のピーク。来月始めに共産党大会を控え、当局の高圧的政策に対する抗議が高まったようだ。フリーチベットは、中国がチベット全体で武力と脅しにより自由の叫びを抑え付けたうえ抗議の情報も封鎖している、と訴えた。

インドのチベット亡命政府によると、2009年2月以降、中国で焼身自殺を図ったチベット人は62人で、うち51人の死亡が確認されている。

(翻訳編集・坂本了)
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