寧波抗議 外国人記者が警官から暴行 「悪性事件ない」声明に市民が反論

私服警官に囲まれるスカイ・ニュースのカメラマン(スクリーンショット)

【大紀元日本10月31日】英ニュース専門チャンネル、スカイ・ニュース(Sky News)は29日、化学工場建設に反対する浙江省寧波市の抗議現場を取材しようとした外国人記者らが警官に囲まれ暴力を振るわれたことを伝えた。

暴力が振るわれた記者の中にスカイ・ニュースの取材チームが含まれていた。複数の私服警官が同社カメラマンを囲み、カメラを奪おうとし、同行の女性記者も警官に押され階段から降ろされたという。2人とも警官にタクシーに押し込まれ、現場から追い払われた。

この一部始終はデモ参加者に撮影され、ミニブログ微博に投稿されている。映像の音声から、「あなた達(警察)が自国民を目の敵にしているから、我々は外国人の助けが必要だ」との市民の声が確認できる。

スカイ・ニュースのほか、AFP通信の記者も警察から取材妨害を受け、一時、身柄が拘束されていたという。

警官の暴力は英BBC放送の取材でも明らかになっている。デモ参加者・倪さんへの電話取材によると、警官の暴力によるケガ人は数百人に上る。倪さんは肋骨3本を折った婦人や顔が血だらけに殴られた人がいたと証言し、28日のデモに参加した友人は、十数人の警官が一人の市民の頭をなぐり出血させていたことを目撃したとも話した。

死者の噂に関しては、遺体は見ていないが、現場には遺骨を納める壺と花輪が置かれていたと倪さんは証言した。

一方、同市公安局幹部は警官の行動は「理性的」だったと弁明し、みだりに抗議者を連行したり殴打したりすることはないと話した。「悪性事件は発生していないし、死者も絶対いない」と言い切った。

(翻訳編集・余靜)
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