「金飯椀」の国家公務員 史上最多の応募者 経済鈍化が影響か

【大紀元日本11月3日】かつては国営企業に勤め、安定した収入が保証されることを「鉄飯椀(鉄のご飯茶わん)」を持つと呼ばれていたが、今はその待遇をはるかに凌ぐ「金飯椀」を手にするために、多くの中国人がしのぎを削っている。

「金飯椀」はつまり、国家公務員のこと。安定した雇用、福利厚生も完備。ボーナスは手厚く、給与以外のグレー収入も得られる。巨額な富を築いた多くの腐敗官僚はその象徴的存在。人民日報傘下の環球時報でさえ、国家公務員のポストを「抵抗できない誘惑」と称した。そして今年、その「誘惑」に向けて動き出した応募者は10月24日の締め切りで、史上最多の150万人を記録した。

1つのポストを平均90人が競い合う計算になるが、ポストの人気度にばらつきがある。統計局重慶支局の1つのポストに対し、6500人もの応募者が殺到する一方、東シナ海で巡視活動に携わる「海洋監視船船員」を含む132の役職は応募者がゼロだったという。

過去3年間でいったん減少した国家公務員への応募者が今年急増したことについて、英フィナンシャル・タイムズ紙は、中国経済の鈍化を理由に挙げている。民間企業の経営リスクの増大や雇用の不安定から、公務員への逆流現象が起きたと分析した。

(翻訳編集・余靜、張凛音)
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