習新体制発足から中国株の低迷 新常務委員に失望感

(CHINA OUT/AFP PHOTO)

【大紀元日本11月19日】中国では習近平新体制が発足した15日から、株の低迷が続いた。上海総合指数は当日、2030ポイント台に下落し、9月27点xun_ネ来の安値で取引を終えた。

共産党大会が開幕した8日、同指数の終値は2071ポイント。15日昼、新常務委員の登場と同時に、株価は下落の一途をたどり、最終相場は前回終値から1.22%下落し、ここ1カ月半以来の2030ポイント台に突入。深セン成分指数もこの日、1.18%下落し、8186ポイントで取引を終えた。さらに、翌16日にも下落が止まらず、2010ポイント台にまで踏み込んだ。

在米の中国問題専門家・石臧山氏は、一連の下落は、新常務委員に保守勢力が多数を占めていることに市場に失望感が広がったためだと指摘。構造改革派の王岐山副首相が経済担当から外れ、党員の汚職の取り締まりなどを担当する中央規律検査委員会トップに就任。北朝鮮の金日成総合大学で経済を学んだ張徳江氏が常務委入りし、経済難題解決の手助けをする。「(これらの人事から)中国経済の中長期の将来性に市場は希望が持てない」と石氏は言う。

下落が続くと、9月26日に付けた今年の上海総合指数の最安値となる2000ポイントを下回る可能性も出てきた。経済学者の韓志国氏は、2000ポイント割れは時間の問題であり、08年リーマンショック時に記録した1664ポイントにも接近すると予測。社会、経済、証券市場の内在の矛盾で株価の下落は避けられないとして、「2013年の(上海総合)指数は2000ポイント以下で推移するだろう」と氏は見ている。

 (翻訳・坂本了、編集・張凛音)
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