ホームレス児童のゴミ箱死を公開した元記者 当局に監視される

【大紀元日本11月24日】貴州省畢節市でホームレス児童5人が、ゴミ箱の中で窒息死した事件をインターネットで公開した李元龍さんは、当局の監視下に置かれ、発言を制限されている。米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が伝えた。

同報道によると、ネット上で、人権活動家で地元政府系紙・畢節日報の元記者である李元龍さんが、児童らの死亡事件を公にしたため、21日午後、当局に連行された、との情報が流れた。

中国の人権団体・民生観察室の責任者の劉飛躍さんは21日夜、VOAの記者にこのことを明かした。「今日の午後、彼(李さん)との電話が通じた。当時、彼は警察の車に乗っており、自分は『旅行』に連れて行かれ、今は自由に発言できないと話した」

VOAの記者はその夜、李さんの携帯電話に掛け続けたが、電話に出ることはなかった。翌日午後3時前、やっと電話に出た李さんは、記者の名前を聞いた途端、自分は安全だと言い出したが、言葉を濁らし多くを語ろうとしなかった。

李さんは16日夜、同市のホームレス児童5人が暖を取るため、ゴミ箱の中で木炭を燃やして一酸化炭素中毒で死亡した事件を耳にした。翌17日、李さんは現場に駆けつけ、目撃者への聞き取りを行い、インターネットで事件の詳細を公開した。この投稿により、事件は国内外からの注目を集めた。

李さんはかつて、体制の暗部を暴露する文章を海外で発表したため、2005年9月に逮捕され、後に「国家政権転覆罪」で2年間の禁固刑を受けた。出獄後も、出国が禁止され、体制批判の言論も自粛するよう命じられている。

(翻訳編集・叶子)
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