中国で相次ぐチベット人の焼身自殺 今月で21人

【大紀元日本11月28日】中国の甘粛省、四川省及び青海省で25日から26日にかけて、4人のチベット人が相次ぎ焼身自殺を図った。そのうち、3人が死亡し、1人は生死が不明である。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジアの報道によると、25日に青海省黄南州澤庫県で17才の尼僧が政府庁舎の前で焼身自殺した。26日に甘粛省夏河県で18才と24才の住民がそれぞれ焼身自殺を図った。また、同日にも四川省甘孜州色達県で20歳の男性が焼身自殺したが、直後に駆けつけた警官によって連れ去られたため、生死は不明である。

 チベットにおける中国当局の高圧的政策に抗議するため、焼身自殺を図ったチベット人は今月だけで21人に上った。

 このほか、青河省海南州共和県で、地元政府が「チベット語学習は無用」、「焼身自殺は愚行」と書かれた小冊子を配布したことに抗議する学生1000人がデモを行った。当局は武装警察を出動し、デモを鎮圧したが、20数人が負傷し病院に運ばれた。現在の所、学校全体が武装警察に監視され、同地区の通信は遮断された。

 

 (翻訳編集・池葉笑子)
関連記事
中国の謝鋒駐米大使が20日、米ハーバード大学ケネディスクールで講演中、複数の学生活動家による抗議が起こり、演説は何度も中断された。抗議者は中国共産党によるチベット、新疆ウイグル自治区、香港での高圧的な政策を非難し、非合法な臓器狩りを糾弾した。
中国共産党は西部チベットと新疆ウイグル自治区を南北に走る「G216国道」で結ぼうとしている。専門家は1950年 […]
中国共産党政権はカンゼ・チベット族自治州にある巨大仏像を取り壊した。12月以来、三体目となる。信教を断念させるために精神的苦痛を与えることが狙いとみられる。ラジオ・フリー・アジア(RFA)2月28日付が報じた。
米国務省は13日、中国共産党政権によるカンゼ・チベット族自治州にある巨大仏像の破壊行為など、チベット仏教徒に対する弾圧行為に懸念を表明した。ここ数週間で二体の仏像が取り壊されており、同政権は地元の僧侶とチベット住民に解体
中国当局は最近、カンゼ・チベット族自治州にある巨大仏像を強制的に取り壊し、地元の僧侶とチベット住民に立ち合いを強要した。米国営放送ラジオ・フリー・アジア(RFA)が4日報じた。