各国領事館のバザーに人民元の偽札 元政府幹部「中国人に恥をかかせたい」

【大紀元日本12月12日】広東省広州市にある各国の領事館が8日、障害者支援を目的とするチャリティーバザーを行ったところ、売上金から5000元(約6万5千円)の偽札が発見された。この出来事に対して、中国国家統計局の賀铿元副局長は「中国人の顔に泥を塗ろうとしている」「下心がある」と外国領事館を非難した。しかし、この発言に市民から批判の声が上がっている。

バザーで集まった33万元(約429万円)は中国障害者連合会に寄付された。同連合会がそれを整理したとき、偽札を発見したという。いずれも連番の新札だった。

この偽札を使用した者はおそらく、外国の領事館員は偽札を識別できないと見て、犯行に及んだとみられている。

この出来事は国内メディアによって報じられたが、国家統計局の賀元副局長は「外国領事館は中国人に恥をかかせたいため、やらかした」「33万元はそもそも中国人のお金。外国人が中国で行うチャリティーは全部偽善だ」となぜか外国領事館に噛み付いた。

この筋違いの批判にバザー参加者のひとつであるベルギー領事館は「バザーは広東省政府が主催したもの。バザーで得た利益は全額寄付した。本当に恥をかいたのはあの5000元分の偽札だ」と反論した。

このバトルに市民も参戦した。「歪んだ心理は偽札を使う人の心よりも汚い」「海外にある中国領事館も現地でチャリティー活動に参加しているが、それも偽善か」「元政府幹部のチャリティーに対する理解はこの程度のものか。これこそ中国人に恥をかかせた」

賀元副局長は現在も全人代常務委員会のメンバーである。

(翻訳編集・高遠)
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