嬰児売買 一人っ子政策の旗振り幹部が参与

【大紀元日本1月4日】中国では昨年12月18日から24日までの間、児童を売買目的で誘拐していた9つの犯罪グループが摘発され、児童89人が救出されている。拘束された355人の容疑者のうち、一人っ子政策を推進する計画生育委員会(計生委)の幹部も含まれており、公務員なども売買に参与したと報じられている。

 新華網によると、12月19日、福建省泉州市の章という村民が警察に対し6.28万元(約90万円)で嬰児を買った事実を認めた。章さんによると、生後一ヶ月ほどの嬰児は、雲南省から次々と人手に渡り、自分の所に来るまでにはすでに7回も転売されていた。

 この売買には、9年間、村の計生委主任を務めた王(47)という女性がかかわっていた。一人っ子政策を推し進めるはずの王主任自身には4人の子供がおり、また、嬰児4人の転売にも参与していた。

 このほか、同市泉港区でも生後3か月の男児が救出されている。この男児の買い手は、夫が公務員、妻は商売をしており、10歳の子供もいる裕福な家庭だったという。

 中国の現行法令では、買い手はいったん拘束されるものの、児童救助を妨げなければ、通常刑事責任は問われない。法律の専門家は、児童売買や買い取る行為をいっそう厳しく罰する法令の整備を呼びかけている。

 

(翻訳編集・坂本了)

 

 

 

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