強風で所持金失った男性、寄付金が元金上回る

【大紀元日本2月15日】旧正月のミラクル。ある出稼ぎ労働者が不運にも13900元(1元は約15円)を失ったが、元金を上回る22450元を手にしたという話だ。

上海に出稼ぎに来ていた安徽省出身の秦さんは3日、17600元を抱えて、家族に送金しようと銀行に向かった。彼と83歳の父親の1年間の貯蓄だ。父親は上海近郊の工場で清掃の仕事に就き、月収はわずか1200元しかない。ところが曲がり角で乗っていたスクーターが転倒、強風にあおられ、不運なことにほとんどの所持金が道路中に散らばってしまった。お金は通行人にまたたくまに拾われた。その内の3人だけが拾った700元を彼に渡し、結局3700元しか回収できず、13900元を失った。

家族が故郷で帰りを心待ちにしている旧正月。秦さんの不幸は道路に設置された防犯カメラに鮮明に映し出され、地元メディアがこの映像を報じた。落胆した秦さんが地面に座り込む姿に同情の声が殺到した。

すると、翌日の午後までに、17人の通行人が4100元を返してくれた。また、市民による寄付は14650元に達し、合わせて、元金を上回る22450元が彼の手元に戻った。

「これは奇跡です!」陳さんは感謝のコメントを地元メディアに託した。また、余剰分は慈善団体へ寄付する予定で、これ以上寄付金を送らないでほしいと伝えた。8日、彼は寄付金で地元・安徽省までの長距離バスの切符を購入した。

陳さんのお金を拾ったのは上海の人々。寄付で汚名返上ができたということか。

しかしこの感動話には、人の道徳心を悪用した「陳さん詐欺師」説も浮上した。インターネット上で伝わる話によると、寄付金の銀行振込先は陳さんの妻の口座で、振り込むように主張しだしたのは妻だったという。陳さんは「話はでまかせだ。私は寄付してほしいと誰にも頼んでいない。妻とは離婚している」とこの詐欺説を否定している。

(翻訳編集・ 佐渡 道世)
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