中国著名弁護士、政法委前トップ名指し批判 「天下を害した」

【大紀元日本2月16日】中国の著名人権弁護士・浦志強氏はこのほど、中国の大手ポータルサイト「新浪」、「謄訊」、「捜狐」のミニ・ブログ(微博)に実名で、中央政法委の前トップ、周永康氏を名指しで批判した。彼が在任中に作り上げた社会安定維持システムについて、「法律を遵守しておらず、中国の社会対立を激化させ、公権力の信用度をどん底に落とした」と指摘し、システムを見直すべきと進言した。

浦氏は北京市華一弁護士事務所の経営者の1人で、これまでに数々の人権侵害の案件を引き受けてきた。6日、氏はミニ・ブログで、周氏を「国民の盗人」と呼びつけ、「国と民に災難をもたらし、天下を害した」「多くの人間悲劇を生み出した」などと批判した。

周氏は2007年に共産党の最高意思決定機関「中央政治局常務委員会」の委員となり、公安警察、司法等を統括する中央政法委のトップを兼任した。彼はその二重の権力を駆使して、社会安定を維持するとの名目で、軍の予算をも超える国家予算を獲得し、公安警察の職権を拡大させ、反体制派や、法輪功、新疆とチベットなどの少数民族への弾圧を強化してきた。

昨年末の共産党第18回全国代表大会で、周氏は政権から退いた。

周氏を実名で批判する理由について、浦氏は、「彼が樹立した社会安定維持システムは社会の対立を著しく進化させ、状況は非常に深刻だ。その方向を是正させなければならない」「自分のこの認識を公にすることで、社会の共感を呼び寄せたい。どれほどの効果があるかは断言できないが、この種の行動は自身にとって重要だ」

著名な人権活動家・胡佳氏、チベット人独立作家ツェリン・オーセル(唯色)氏を含む、多くのネットユーザーはネットで支持のコメントを出し、文章はネット上に広く転載された。その反響に浦氏自身も驚いている。一方、新浪網からすでにこの文章は削除されている。

(翻訳編集・叶子)

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