中国の自家用車、第1四半期で1億台突破か 需要と規制の矛盾も

超満員の北京自動車ショー、2012年4月(Feng Li/Getty Images)

【大紀元日本2月21日】中国社会科学院はこのほど、「中国自動車社会発展報告2012-2013」と題する白書を発表し、中国自動車業界の生産・販売の増加は鈍化し、これまでのような「噴射的」成長は望めないことを明らかにした。

それでも昨年は、国内自動車生産・販売台数はいずれも2000万台に迫っており、「将来的な自動車保有台数は驚異的なものになる」と白書は予測している。

白書を編纂した同院の王俊秀・副研究員によると、昨年、中国の100世帯あたりの自家用車保有台数は20台を超えており、約10年後には、その数は60台に増えるという。

また、今年の第1四半期には、国内の自家用車保有台数が1億台を突破すると見込まれている。

一方、交通渋滞を改善する目的で、大都市に導入された自動車購入規制は、業界にとって不安要素の一つである。底堅い需要と規制との矛盾は今後、大都市のみならず、地方都市にも広がると王氏はみている。

白書は、交通渋滞や道路状態の悪さなどから、多くのドライバーが「路怒(路上逆上)」していることにも触れた。通行人やほかのドライバーを怒鳴りつけ、危険な運転を繰り返す「路怒症」には、性別や年齢、人格、環境などが影響しているという。若年層ドライバーは自らの運転技術を過信する向きがあるため、「路怒症」になりやすいと白書は注意を促した。

(翻訳編集・竜崎)
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