手錠で娘を抱けない露天商 当局の暴挙に非難集まる=広州市

南方都市報記者が撮影した、母親が連行されるのを泣いて見つめる娘(スクリーンショット)

【大紀元日本3月8日】中国広州市で、露天商の女性が幼い娘の目の前で「城管」に暴行され、強制連行された。その現場を収めた写真がインターネットで広がり、物議を醸し出している。「城管」とは、地方都市を取り締まる小役人のことで、市民に対して集団リンチを行うなどの横暴な手段を取ることで知られ、悪名高い存在だ。

写真は、地元紙「南方都市報」の記者が6日午後に広州市内で撮影したもの。複数人の「城管」が1人の女性露天商を強引に押さえつけている場面や、娘と見られる女の子が泣きながら母親を見つめる中、手錠をかけられ、連行される様子が写っている。

その中の一枚が特にネットユーザーにショックを与えた。「城管」の車両に乗り込む直前の女性が地面にしゃがみ込み、娘が泣きながら母親に抱きついている様子だ。しかし、手錠をかけられた母親は娘を抱き返すこともできない。

多くのウェブユーザーは、「国の恥だ」「汚職の幹部には鉄拳を向けず、必死に生きようとする庶民には凶悪極まらない」などと、「城管」の乱暴な取り締りに怒りの声が次々と上がった。

一方、広州市関連当局の発表では、路上で果物を販売していたこの女性露天商は、城管の退去命令に応じず、しかも罵倒し、暴行しようとしたため、「隊員たちは終始冷静に対応した」という。

 (翻訳編集・叶子)
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