世界結核デー、専門家「中国で5億5千万人が感染」

【大紀元日本3月26日】「中国で10分ごとに1人が肺結核で死亡している」ー世界結核デーである3月24日、国営ラジオ・中国広播網は深刻化する結核の感染について報じた。

世界保健機関(WHO)の試算によると、中国では毎年新たに100万人もの患者が増加し、インドに継ぐ世界2位の高い罹患率で感染を広げている。中国疾病管理センター結核予防管理センターの陳明亭副主任によると、現在人口の42%に当たる5.5億人が結核に感染しており、うちの1割は発症する恐れがあるという。

陳副主任は人口の流動性が結核感染を防ぐ課題となっていると指摘。さらに、不適切な治療や抗生物質の濫用で多剤耐性結核も深刻化している。中国では現在、毎年12万人が多剤耐性結核に感染しているという。多剤耐性結核は感染力が強く、治療も難しいとされている。

WHOは1990~2015年の間に結核による死亡数の半減を目標としているが、後進国家の多くはまだ目標に到達していない。

1882年3月24日、ドイツのロベルト・コッホ博士が結核菌を発見し演説したことにちなみ、1997年から毎年3月24日を「世界結核デー」と制定した。

(翻訳編集・高遠)
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