<中国人の本音>ミャンマー50年ぶり民間日刊紙発行、中国人は嫉妬と不満

【大紀元日本4月6日】中国はいつ隣国の自由を獲得できるのか-。1日、ミャンマーでは50年ぶりに民間の日刊紙が復活した。いまだ厳しいメディア規制と情報封鎖の中にある中国では、ミャンマーの民主化の動きへの賞賛、冒頭のような嫉妬、共産党の押さえつけに対する不満の声が聞かれる。

北京地方紙の北京時報は、1日にミャンマーで半世紀ぶりに民間の日刊紙が売店に並ぶと、すぐさま完売したと報じた。これについてソーシャルサイトなどで中国在住の専門家や市民は意見を交わした。

中国英字紙「チャイナ・デイリー」編集副責任者、クレイグ・マッキントッシュ氏はミニブログ・微博で、「ミャンマーは素晴らしい日を迎えた。自由、公平、公明正大な情報媒体は、人権と民主主義を保護するのに大きな役割を果たす」と述べた。

また桂林日報の広告部主任・桂林日報老那は「民間新聞の小さな一歩、国の民主化への大きな一歩」とつぶやいた。

しかし、多くのユーザは中国のメディア検閲に対する非難と不満をあらわにした。ユーザ・閑士王テンは「ミャンマーの人々、おめでとう。わが国の憲法も民間紙は発刊の権利があるはずなのに。いつ中国市民は法に則った権利を持てるのか? これこそ『中国の夢』だ、いつ実現するのか」と、習近平政権の標語を引用して皮肉った。

自由民主主義を歩まない中国社会の冷暗さも、市民はよく感じ取っている。「ミャンマーは着実に民主化への道を歩んでいる。そして中国の友人は減っていく」「長年、改革が行われても、ミャンマーやベトナムさえ追いつけない。おそらく2年もすればキューバにも抜かれるだろう。もう比べられるのは、お隣の北朝鮮だけだ」

ユーザ・湖経文ユは別の提案をする。「(中国国内で民間紙を販売するために)まず中国語の民間紙をミャンマーで売ってみたら」。 その返答に、「それが中国の将来に繋がるって?そうしたって、何十年かかるかわからない」。 このように多くのコメントから、共産党の牛耳る社会に自由化への希望を抱いておらず、失望する市民の憂鬱がうかがえる。

(翻訳編集・佐渡 道世)
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