好戦派少将、軍の腐敗で弱気発言 「開戦を待たずに負けてしまう」

【大紀元日本5月8日】好戦的な発言で有名な中国人民解放軍羅援少将がこのほど、異例な弱気発言をしている。軍の腐敗問題を解決しないと、「開戦を待たずに負けてしまう」とぐちを並べた。

羅少将がこのように発言したのは、人民日報系の環球時報が主催したネットユーザーらとの対談の中。「軍隊は戦うためにあるのだ。軍人が戦いを提起しないで誰が提起するんだ?」といつもの好戦的発言を繰り広げつつ、軍部の腐敗については「否定できない」と弱音を吐く場面も。「腐敗は解放軍戦闘力の最大の敵だ」と認め、腐敗をなくさずには、「開戦を待たずに負けてしまう」と危機感をのぞかせた。

中国軍部の腐敗は、習近平体制の腐敗撲滅運動の中でやり玉にあがっている。今月1日、軍公用車ナンバープレートの一新も軍部腐敗に切り込む手段の1つだ。新ナンバーはベンツなどの高級車に発給しない措置を取っているため、「45万台の高級車が使用禁止となった」と国内紙・新京報が報じた。

中国著名なジャーナリスト・高瑜氏はボイス・オブ・アメリカ(VOA)の取材に対し、「軍部の腐敗は深刻だ」と明言。中国軍関係者は特権を利用して、「1980年代から、戦闘機や軍艦の密輸をしている」という。「軍部の腐敗こそ、共産党政権の存亡にかかわる問題だ」と高氏は指摘した。

(翻訳編集・張凛音)
関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明