世界大手企業中国支社の社員が突然死 「過労死」か

自身の微博にあげた、最期前の李淵さんの写真(スクリーンショット)

【大紀元日本5月16日】世界大手企業に勤めていた若いホワイトカラーの中国人従業員が14日、突然死した。男性は長らく残業が続き、午後11時以前に帰宅することは暫くなかったため、過労死が疑われている。中国は日本を抜き世界で最も過労死が多い国。「死ぬほど労働」せざるを得ない社会環境が中国を取り巻いている。

揚子江晩報によると、マーケティングサービス大手オグルヴィ・アンド・メイザーの中国支社に勤めていた李淵さん(24)は14日夕方、北京にある事務所で倒れた。李さんは救急車で北京協和医院に運ばれたが、死亡した。死因は急性心不全と伝えられている。

ミニブログ・微博にあげた李さん自身による最期前の写真は、皮肉にも、カメラに向かって苦い顔で敬礼している写真だった。写真はすでに2万回ほど転載され、李さんの死を悼むコメントが多く寄せられた。

過労死は中国で深刻な問題となっている。中国国営メディアは昨年、中国で毎年60万人が過労死しており、「日本を超える過労死大国になった」と伝えた。

人口増加と経済成長に伴い、中国人の取り巻く環境は著しく変化し、ストレスも多い。2012年、英国企業が世界各国の会社員に行ったストレスに関する調査によると、前年よりストレスが増加したと答えた人は中国本土で75%と、世界で最も高い数字を示した。

(翻訳編集・佐渡 道世)
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