<赤龍解体記>(117) 江沢民「三つの代表」論 党の通達から姿を消す
【大紀元日本6月10日】中国共産党の指導部において最近、政治理念の混乱が見られる。習近平勢力と江沢民勢力との揉みあいが表面化するなか、江沢民の理論「三つの代表」論が党中央の文書から姿を消した。この新動向は今後、共産党の政権にどのような影響を与えるか、注目されている。
5月28日、中国の多くのメディアは、共産党の中央組織部、宣伝部と教育部の党組織が「大学における若手教師の思想政治工作を強化する16条の指導意見」という通達を教育機関と関係組織に下したと伝えた。
その中で、「マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、中国の特色のある社会主義の理論体系についての教育を強化し、科学的発展観を踏み込んで学習し実践しなければならない」としている。通達はまた、習近平氏の提出した「中国夢」思想を繰り返し言及し、思想教育強化を重点として強調した。しかし、江沢民の「三つの代表」理論は通達のなかで言及されることはなかった。
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。