倒れた急病人、盗難に遭う 救助されず死亡=北京市

【大紀元日本6月21日】急病で倒れた人を救助せずに、その所持品を盗んだ男性が20日、北京市の検察院に起訴された。急病人はその後、死亡したという。北京紙・京華時報が21日に報じた。

男性の供述によると、2月17日早朝、窃盗目的でバイクに乗り市内を物色していたところ、鉄道ターミナルの西駅の地下道で倒れている急病人を発見した。試しに声をかけてみると、呼吸があるものの、意識不明の状態だったという。そばに急病人のものと思われる電動自転車が置いてあった。

男性は急病人のポケットから2元(約31日本円)を抜き取った。その後、バイクを近くの駐輪場に停め、もう一度現場に戻り、電動自転車を盗んだ。

男性はその後、自転車を転売した。自転車屋の店主は窃盗品の疑いがあると分かっていたが、買い取った。バイクを取りに行ったとき、男性はパトロール中の警官に職務質問され、犯行を認めたという。当時、ペンチやのこぎりのほか、8本の自転車の鍵を所持していたという。

急病人は通勤途上で、突然心臓病を発症し倒れたという。付近の監視カメラに、倒れてから30分間その間に、通行人が数人通りかかったが、誰も救助する人がいない映像が映っている。その後、急病人は警備員に発見され、病院に搬送されたが、死亡が確認された。

男性は窃盗の罪で起訴され、7日間の行政拘留と罰金200元(約3100円)の処分を言い渡された。

(翻訳編集・高遠)
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