工事の穴に転落死 警告看板やロープなし=東莞市

【大紀元日本6月28日】広東省東莞市では24日、市民が工事の穴に転落し死亡する事故が発生した。周囲には危険を警告する看板や立ち入り禁止のロープなど一切ない。周辺住民によると、歩行者や自転車が穴に転落したり、車のタイヤが挟まったりなどの事故が頻繁に発生していた。

現場は同市常平鎮常馬路。24日の早朝4時50分頃、李さん(女性、61歳)は自転車に乗って市内の野菜卸売市場に向かった。彼女は毎日村の露天市場で野菜を売っていた。

その通り道には、数日前から工事で掘られた穴があった。長さは約1.8メートル、幅と深さは約0.8メートル。いつも避けて通っていた彼女だが、この日は自転車ごと穴に転落してしまった。約20分後、清掃員に発見されて病院に搬送されたが亡くなった。転落したことで頭部を強く打ったことが死因と診断されている。

皮肉なことに、地元当局の説明によると、この穴は市民の安全を守るための道路状況と交通情報を伝える電子掲示板の設置のために掘られたものだったという。

中国紙「南方都市報」が伝える住民の話によると、このような穴は周辺に十数カ所もあり、これまでに走行中の車のタイヤが挟まるなどの事故が頻発していたが、穴はそのまま放置され、対応策が取られなかった。

現地を取材した同紙記者が確認したところ、約300メートルの道路では6カ所の穴が掘られていた。住民は、「今回の死亡事故を受けて、初めて立ち入り禁止の警戒ロープが敷かれた」と証言した。 

 (翻訳編集・叶子)
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