米下院超党派議員、中国臓器狩り問題の決議案を提出

【大紀元日本7月3日】米国下院の民主党と共和党の議員は6月27日、共同で「281号決議案」を下院に提出した。中国での受刑者を対象とする臓器強制摘出問題に関する内容である。

同決議案の提案者は、米下院外交委員会の前委員長、フロリダ州の共和党イレーナ・ロスレーチネン下院議員と、下院軍事委員会の委員、ニュージャージ州の民主党ロバート・アンドリュース下院議員。

同決議案は中国当局に対して、法輪功学習者を含む良心の囚人(注)への臓器狩りを停止すること、そして、14年間も続いた法輪功学習者への弾圧を止めることを要求。

また、オバマ政権に対して、中国での臓器狩りに対する全面かつオープンな調査を提案し、参加者の入国禁止や、米国内での提訴をも要請。

中国で臓器移植を受ける米国人に対して、米国政府は、良心の囚人の臓器である可能性を通告すべき、との同決議案も進言した。

ロスレーチネン下院議員は同日の記者会見で、「オバマ政権は中国当局のこの行為を公で非難し、その停止を強く求めるべき」と述べた。

会見に同席したアンドリュース下院議員は、「米国政府にはこの義務がある」と同調した。

この決議案はまず、下院外交委員会で審議を受ける。通過すれば、下院に送られて議員全員の投票で成立するかを決める。

注:良心の囚人(りょうしんのしゅうじん)

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが提唱している概念で、非暴力であるが言論や思想、宗教、人種などを理由に不当に逮捕された人をいう。

(翻訳編集・叶子)
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