甘粛省地震 死者95人に 「地震雲」が話題

【大紀元日本7月24日】中国北西部の甘粛省定西市の山間部で22日発生したマグニチュード(M )6.6の地震による死者は95人、負傷者は1000人以上になった。

同省地震局の発表によると、自宅が倒壊するなどの被災者は約58万人。電話線は遮断され、広範囲で停電も発生している。23日午前10時までに、観測された余震は560回以上に上るという。

地元気象局によると、今週の後半にかけて大雨が降る可能性が高い。それによる土石流や山崩れなどの二次災害も懸念されている。

甘粛省は四川省と隣接している。今年4月、四川省雅安市でM7.0の地震が起き、約200人が死亡し、負傷者は1万人を超えた。これはここ3年間に中国国内で発生した最大規模の地震である。2008年5月に発生した四川大地震では、約7万人が犠牲となった。

中国地震台ネットワークセンター地震予報部の劉傑主任は、今回の地震は四川省の二つの地震の余震であることを否定し、「同一の地震帯にある異なる地震断層による、比較的に独立した地震である」と説明した。ただ、四川大地震で放出された巨大なエネルギーが、異なる断層帯にも影響を及ぼし、不安定にさせているとの見解も示した。

一方、中国国内では、今回の地震直前に、地震雲とみられる雲をとらえた写真が多数公開されており、話題をよんでいる。

炎天下の被災者たち (AFP)

見る影もなく倒壊した家屋 (AFP)

(翻訳編集・叶子)

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