長沙で着工の世界一高い超高層ビルは「未許可」

【大紀元日本7月25日】湖南省長沙市で20日に着工式が行われた世界一高い超高層ビルは、当局の建設許可を受けていないことが明らかになった。国営新華社通信が24日報じた。

地元の民営複合企業・遠大科技集団が手がけるこのビルは「天空城市(Sky City)」と名づけられ、地上高838メートル。完成すれば、アラブ首長国連邦ドバイにある「ブルジュ・ハリファ」を抜き世界一高いビルになる。

20日に行われた着工式には同社の張躍総裁がヘリコプターで駆けつけた。世界一高いビルの建設地は長沙市中心部から遠く離れ、周辺は沼や農地が広がっているという。

ビルは2014年1月に基礎の施工を完了し、4月に竣工すると同社は予定しており、総工費は90億元(約1459億円)になるという。一方、工期の短さと工費の低さから、耐風・耐震性評価や環境評価などが十分に行われていないのでは、といった懸念の声が上がっていた。

24日の新華社の報道では、湖南省住宅・都市建設庁からの情報として、「天空城市」は建設許可の申請をしていないと伝えている。業務用空調機の製造や不動産開発などを手掛ける遠大科技集団には、こういったビルを建設する実力を持っておらず、単独では申請する資格もないという。建設許可を受けていないにもかかわらず、「着工」した行為は違法であると専門家は指摘した。

(翻訳編集・張凛音)
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