羊肉の串焼きで殺鼠剤中毒、毒殺されたネズミが混入か=北京

【大紀元日本7月30日】北京市内の屋台で羊肉の串焼きを食べた男性に、激しい腹痛やアザなどの症状が現れ、病院で検査した结果、血液から高濃度の殺鼠剤の成分が検出された。医師は「毒殺されたネズミなどの動物の肉を食べた可能性が高い」とみている。

中国メディアによると、6月30日に男性は屋台で羊肉の串焼きを食べた後、激しい腹痛に襲われた。病院で尿路結石と診断され治療を受けたが、改善されなかった。その後、体中に大きなアザが現れたため、7月5日に再び受診し、血液検査の結果、体内から高濃度の殺鼠剤の成分が検出された。

医師は、男性が食べた羊肉の串焼きに、殺鼠剤で毒殺されたネズミなどの動物肉が含まれている恐れがあるとみており、「ほかの病院でも類似の患者がいた」と話した。

中国では、羊肉の値段が高いため、安価の犬や、猫、ネズミの肉を購入して羊の肉に見せかけて販売している業者が摘発されている。男性が食べた肉に殺鼠剤で死んだ動物の肉が含まれている可能性が高い。

メディアによると、業者らは「羊肉の風味をつけるため、犬などの肉を羊の尿液に数時間漬け込めば、立派な羊肉に変身する」という「裏技」を取っているという。屋台で売られている羊肉の串焼きの8割は偽物だという調査も報告されている。

人間が毒性の高い殺鼠剤を摂ると、血液が固まりにくくなる。軽症の場合は男性のようにアザなどの症状がみられ、重症の場合は、尿からの出血や胃腸からの出血に至るという。

羊肉の串焼きはもともとイスラム系民族の郷土料理で、羊肉に十数種類のスパイスをまぶし、炭火で香ばしく焼いて食べる。安さと旨さから庶民の味の代表格になり、中国全土に広まっている。

(翻訳編集・叶子)
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