記者がまた実名告発、政府高官の国有資産流出疑惑
【大紀元日本7月30日】中国国家工商管理総局副局長の職権乱用疑惑を広州紙・新快報の記者が29日、ネット上で告発した。幹部の汚職を取り締まる共産党中央規律検査委員会にあてた告発文は、2002年に行われた国有企業2社の合併をめぐり、企業資産を過小評価するなどで巨額な損失をもたらした政府幹部の汚職に、副局長は何の措置をも講じなかったと指摘した。
告発文は新快報の劉虎記者が自身のミニブログ(微博)に掲載した。国務院の直属機構である国家工商管理総局の副局長は副大臣級に当たる政府高官。
告発文によると、2002年に重慶市万州区にある国有企業2社が合併し、万州区乳峰乳業グループが設立され、総資産は2770万元と評価された。しかし、数年後に同ブループはわずか170万元で当時の会長職を兼任する同区幹部に売却された。この問題は市民からの告発が後を絶たないため、同区トップの馬正其党委書記(当時)に報告された。馬氏は「木はすでに舟となった。今後の発展に目を向けよう」と現状維持の指示を下した。馬氏はその後。出世を重ね、副大臣級のポストに上り詰めた。
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