深セン市で道路陥没 事前の異変に警察放置

【大紀元日本8月8日】広東省深セン市で4日午前、道路が30平方メートルにわたって陥没し、4人が転落、うち3人が負傷した。道路陥没の前日に異変を感じた付近の住民が、警察に通報したが、警察は放置していたという。深セン新聞網が5日伝えた。

陥没が起きたのは4日午前5時頃。コンビニの外に置かれたテーブルで朝食を取っていた4人が穴に落ちた。穴は深さ3メートル弱で、4人のうち、1人は自力で這い上がり、3人は軽傷を負った。

周辺店舗の店主は、1ヶ月前から地面が「ゆるい」と感じていたと取材に応じている。2週間前に、地面が「揺れている」ことに気づき、ビルのオーナーに連絡したが、「管轄部門が分からない」との理由で放置。陥没が起きる前日、店主は地面が「ますますゆるくなっている」と感じ、警察に通報した。

現場の確認に来た警察は「まだ凹んでいない」「大丈夫だ」と言い張り、その場を去った。「(陥没が起きたのは)早朝でなかったら、もっと被害が出たはず」と店主は振り返った。

陥没は排水管の破損と連日の雨によるものだと専門家は分析しているが、詳しい原因はまだ分からないという。

中国では近年、道路陥没が頻発している。今回のように排水管の破損が原因だと伝えられるケースは多いが、地下鉄工事などによるものも少なくない。また、経済活動のため過剰な地下水くみ上げによる地盤沈下も確認されている。

日本では陥没事故の際は、各道路の管理者に通報し事故原因を調査するが、中国では包括的なルールは定まっておらず、個別の案件ごとに話し合われている状態だ。

(翻訳編集・単馨)
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