「中越戦争」の元軍人ら、集団抗議 国営企業の就職約束は果たされず

【大紀元日本9月19日】雲南省昆明市で12日、生活苦を訴え、政府に待遇の改善を求める退役軍人たちが、同市役所前で集団抗議を行った。

参加者は、1979年の中国とベトナムとの戦争「中越戦争」で戦場に送り込まれた元軍人。彼らは軍服姿で隊列を組み、軍の旗を掲げながら抗議に臨んだ。その人数は約千人との情報もあり、警官隊が現場に駆けつけた。

当時の雲南省政府は、退役後には国営企業への就職を約束したが、実際には一部の人しかその恩恵を受けられなかったという。山間部に住み農業で生計を立てている代連洪さんは大紀元時報の電話取材に対して、こう語った。「数十年が過ぎた今も、政府はこの約束を履行していない。福利厚生の待遇もなにもない。妻は数年前に脳腫瘍を患ったが、高額な治療代も自己負担。いまやたくさんの借金を抱えている」

関係者の話では、国営企業に就職できた退役軍人の大半もいまは失業しており、月の収入は政府の参戦補助金285元(約4500円)。「皆、極貧生活を送っている」という。

今回の抗議参加者のうち、一部の人は昨年の共産党第18回全国代表大会の会期中にも、中央政府への集団直訴を敢行したという。

参加する交通費などを捻出するため、豚一頭を売ったという代さんは、「問題が解決されるまで、私たちは直訴を続ける」と意気込みをみせた。

(記者・万方、翻訳編集・叶子)
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