妊娠6カ月の女性に強制中絶=山東省

【大紀元日本10月7日】英国衛星放送BスカイBは4日、中国山東省で妊娠6カ月の女性が強制中絶させられたことを報じた。

報道によると、同省潍坊市に住む妊娠6ヵ月の妊婦・劉欣雯さん宅に4日早朝4時ごろ、「一人っ子政策」を執行する現地当局の関係者20人が押し入り、抵抗する夫を押さえつけて劉さんを無理やり病院に連行した。5時間探し回り、夫はある病院で妻を見つけたが、すでに中絶薬を注射され胎児は死亡していたという。

劉さん夫婦には10歳となる一人息子がいる。妊娠が判明した当初から、強制中絶を恐れる夫婦は妊娠を隠してきた。夫は「子供が生まれてから、罰金を払うつもりだった」と悲しみを隠せない。

米NGO「国境なき女性の権利」の代表は「今回のことは個別なケースではない」と指摘し、中国では妊娠9カ月の女性が中絶させられた例もあるという。

(翻訳編集・叶子)

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