警官隊が発砲、抗議者60人負傷=チベット自治区

【大紀元日本10月10日】チベット自治区ビル県で6日、警官隊が抗議参加者に向けて発砲し、60人の負傷者が出たと複数の海外メディアが報じた。

米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)の報道によると、10月1日の国慶節に合わせ、地元政府はチベット人に自宅での国旗掲揚を命じたが、ほとんどの人は拒否。抗議活動に参加した男性が拘束されたため、6日にデモが行われた。警官隊は参加者に催涙弾のほか、実弾も発射した。

国慶節を控えた9月はじめから、同県には1万8千人の共産党幹部が新たに派遣され、愛国主義教育を展開してきた。これに住民が反発し、警官隊との衝突が頻発している。昨年10月から、同県で4人のチベット人が中国当局の高圧的統治に抗議するため焼身自殺を図った。そのことから、中国当局は同県を「社会安定維持の重点地域」と定めた。

RFAは匿名の情報として、負傷者は60人以上だと報じた。ロンドンに本部を置く人権団体も公式サイトで少なくとも60人が負傷と伝えた。

国営新華社通信はここ2年間で、計6万人以上の漢民族幹部がチベット全域の村と寺に派遣されたと報じている。

(翻訳編集・叶子)
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