入院患者が両目くりぬかれる 警察当局「自傷行為」=広東省

【大紀元日本10月15日】広東省茂名市の病院で入院中の男性患者が両目を何者かにくりぬかれた事件について、公安当局は11日、自傷行為だと結論づけたが、家族は納得していない。

中国メディアによると、3日深夜11時50分ごろ、同市第三人民医院精神科の病棟で巡回中の看護士は、入院中の黄超強さん(67歳)の顔から大量の出血を発見した。後で両目の眼球がなくなっていたとわかり、眼球はべっドの下で見つかった。

今年3月に脳卒中を起こした黄さんは、地元の病院で治療を受けていた。その次男はメディアの取材に対して、「時には子どものような言動がみられて、非常にわがままの時もあったが、暴力的な行為はなかった」と事件前の父親の精神状況を説明した。心配した家族は9月20日、茂名市第三人民医院精神科に入院させたという。

病院側は、黄さんはいま命に別状はないだが、意識ははっきりしておらず、当時の状況を説明できないとしている。

11日、茂名市政府は現地公安当局の捜査の結果として、事件は黄さんの自傷行為だと結論付けた。

一方、黄さんの長男は、「自力で歩行できないほど衰弱していた父親は、自分の両眼をくりぬく体力を持っていない」と当局の言い分に疑問を呈した。

黄さんの眼球の角膜の行方について、メディアの報道は触れていない。

8月24日、山西省汾西県でも男児の両目がくりぬかれる事件が発生した。当時、屋外で遊んでいた6歳の男の子が何者かに連れ去られて、両眼球が摘出された。その後見つかった眼球から角膜がなくなっていたため、角膜移植のための犯行ではないかと疑われた。

情報によると、中国の臓器売買の闇市場では、角膜一枚の取引価格はおよそ5~10万元(約80~160万円)。角膜の移植成功率はほかの臓器より高い上、保存液の中または低温の特殊処理を行えば、数日から数週間の保管は可能だという。

(翻訳編集・叶子)
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