幸せ感アップの条件は「信頼」

【大紀元日本10月24日】米コロンビア大学地球研究所(Earth Institute)は9月9日、「2013年世界の幸せな国家」(2013 World Happiness Report)を発表した。報告によると、世界で最も幸せを感じている国民はデンマークで、4回目の一位。専門家は、「相互の信頼感」が幸せ度アップの秘訣だと分析する。

幸せ感の判定基準は、国民総生産(GNP)、健康寿命、信頼できる人間関係、生活の選択の自由度、汚職の程度と社会の寛容度など6項目。幸せな国家第一位はデンマークで、その次にノルウェー、スイス、オランダ、スウェーデン、カナダ、フィンランド、オーストリア、アイスランド、オーストラリアと続く。10か国のうち8か国が北欧で、日本は43位。

経済協力開発機構 (OECD)が2011年に発表したリポートによると、デンマークにおける「相互信頼指数」は89%に達し、他国の平均水準である59%をはるかに超える。幸せ感は経済力とはあまり関係がなく、政府、警察、君主などに対する信頼感や、友好な人間関係がカギであるという研究結果もある。

米国の著名な探検家、ダン・ブットナー氏(Dan Buettner)による著作『幸せな国家の探訪』(Thrive: Finding Happiness the Blue Zones Way)という本の中で、デンマークに関して次のような記述がある。

「信頼は、デンマークの至る所で見られます。人々は互いに嘘をつかず、騙したりしません。多くの商売人は商品を道端に並べ、そばにお金を入れる箱を置くだけで、品物やお金を取られる心配もしません。このような信頼はデンマークの国民と政府の間でも見られます。官僚の汚職はめったにありません。デンマークの財政大臣の話によれば、デンマークの豊かさも、デンマーク人の誠実さと信頼によりもたらされたもので、この国民性により、各国の人々は安心してデンマーク人とビジネスができます。ビジネスが歯車であれば、誠実と信頼は潤滑油の役割を果たしており、ビジネスはスムーズに進むのです」

(翻訳編集・東方)