年20%で増え続ける アメリカに留学する中国人

【大紀元日本11月13日】アメリカに留学する中国人学生が年20パーセントの割合で増加し、今後さらに増える見込みだ。 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が7日報じた。

同報道によれば、近年、高校生の留学の増加が目立っている。2010年に7.64万だった高校生以下の留学人口は、翌11年では、高校生のみで7.68万人に増え、全留学人口の22.6%を占めた。多くの高校生は国内の大学入試を受けず、留学の道を選んでいる。

中国当局の統計もこの傾向を示している。09年から12年の4年間、国内大学の受験生が年々減っている。09年に84万の入試放棄組は翌年では100万に増加。放棄の理由が留学にあるのは約5分の1を占める。「ますます多くの優秀な学生が海外の名門校を目指している」。中でも私費留学生は年20%以上の割合で増加し、国費留学生の5%の増加率をはるかに上回った。

米国在住の中国人学者の劉青氏が分析したところ、留学生が増え続けることにはさまざまな原因がある。国内の教育レベルが高くない、学費が高いことがその一因であるが、もっと肝心なのは現在中国における深刻な環境汚染、毒入り食品の問題が健康に危害を及ぼすことである。これらの理由で多くの中国人が、留学を通じて中国離れする状況をもたらしている。

劉青氏は政治的要因もあると指摘した。多くの高官は子女を留学させることで、汚職した財産を海外に移動しようとしている。また多くの資産家は経済の先行きを懸念し、子どもを留学に行かせているという。

イギリス文化協会教育情報グローバル研究報告によると、2024年まで、世界各地の留学生は2011年の300万人から390万人に増え、3分の1が中国やインドからの留学生で、その中の多くはアメリカの大学に入るという。

(翻訳編集・楊 雪)
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