臓器狩りにノー 世界で80万人署名 英議会で説明会

【大紀元日本11月14日】世界各国の医師が参加する「臓器の強制摘出に反対する医師会」(Doctors Against Forced Organ Harvesting、DAFOH)は11日午後英国の議会で、中国刑務所での組織的臓器収奪に関する説明会を開いた。同組織はすでに世界各国で80万人以上の反対署名を集め、近く国連に提出する予定だ。

説明会には議員と関係者のほか、メディアや在外中国人も多く出席した。

英国保守党のNeil Parish議員が進行役を務め、カナダ政府元高官、法輪功学習者に対する組織的臓器収奪を調査した人権活動家のデービッド・キルガー氏、中国問題の専門家、『新中国を失う』の著者イーサン・ ガットマン(Ethan Gutmann)、DAFOHのメンバー李会革教授がそれぞれ証言を行った。

バーミンガムのエリザベス女王病院の腎臓移植の専門家アドナン・シャリフ(Adnan Sharif)医師は自身の患者の実例を話した。同国臓器移植学会の会員でもあるシャリフ医師によると、ある患者は2カ月前に中国での腎臓移植を終えて英国に戻った。「彼が提供した手術の情報は非常に断片的で、臓器の提供先も手術に関する文面の説明もない」

シャリフ医師は英国政府に対し、イスラエルや豪州のように、中国での違法な臓器移植に対応策をとるべきだと進言した。「出所不明の臓器の取得を犯罪行為と定め、関連の法律を作るのは非常に重要だ」とした。

DAFOHのメンバー李会革教授の説明によると、同組織は今年7月から、中国での臓器収奪を阻止するための署名活動を全世界で展開してきた。10月末までに、32カ国で計80万人分の署名を集めており、近く国連人権高等弁務官事務所に提出する予定だという。

英国では4.5万人分の署名を集めており、一部の議員は臓器移植の立法を促している。この動きに積極的に携わっているNeil Parish議員は「臓器狩りを確実に止めるまで、もっと努力を重ねなければならない」と意気込みを語った。

日本でも各地で署名活動が行われており、現在、約5万人分の署名が集まっている。活動は11月末まで続く予定。 

(翻訳編集・叶子)

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