<在日中国人の目>目くじらを立て過ぎかも 米TVの「中国人皆殺し」発言めぐって
【大紀元日本11月18日】20代前半、某財団の奨学金を受けていた。その財団の親睦会で聞いた、内モンゴル出身の学者の話に衝撃を覚えたことは今も忘れない。彼が言うには、中国共産党政権が内モンゴルで農業を進めるのは無知であり、内モンゴルの土地は農業には適さない。草原になっているのは自然の摂理で、開墾すれば砂漠化してしまうというのだ。
まだ中国の大学を出たばかりの自分は内心怒っていた。何を言っているのだ。農業が発展し、内モンゴルは豊かになったのではないか。例えその砂漠話が本当だとしても、それをわざわざ外国人の前で言うことではない。国の恥を晒したいのかと、当時の自分は愛国青年の義憤に駆られた。
当然、数年後、彼が話したことは正しいと知った。恥さらしでもなんでもなく、彼こそ国の状況を憂い、その状況をなんとか改善したいと奔走していたのが分かった。自分の幼稚な義憤は、中国で受けた教育や宣伝、いわば洗脳的なものによるものだと気づいた。その教育と宣伝とは、中国が遅れているため先進国に見下されていて、いつも不公平に扱われているという被害妄想に近いもの。共産党がそういった「いじめられる中国人」を強くしたというストーリーがそこにあった。
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