防空圏、習主席4カ月前決断 「宮古海峡が狙い」=香港誌

【大紀元日本12月2日】香港誌・亜洲週刊の最新号は中央軍事委員会に近い消息筋の話として、東シナ海の防空識別圏の設定は4カ月前に習近平国家主席(中央軍事委主席)が決断し、中国の艦艇が外洋に出る際に通過する宮古海峡をにらんだものであると伝えた。

同報道によると、防空圏の設定は以前から人民解放軍が提案していたが、昨秋の党大会まで、共産党指導部は取り上げなかった。党大会後、新指導部は議論を重ね、4カ月前に習主席が設定の決断を下したという。東シナ海をめぐる日中関係について習主席が「資源争いから戦略的争いに変化した」との見解を示したと同報道は伝えている。

この消息筋はさらに、防空圏の設定は、尖閣諸島(中国名、釣魚島)や東シナ海中間線の資源のみならず、中国の狙いは、艦艇が外洋に出る際に通過する宮古海峡に拡大していると指摘した。「中国防空圏は宮古海峡の近くにまで及んでおり、これは中日対抗の焦点が宮古島海域に移ったことを意味する」と分析した。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。